森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欲望と言う名の水」
2025.10.20
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「欲望と言う名の水」
ドイツの哲学者ショーペンハウエルの言葉に、「富は海の水と同じ。飲めば飲むほど喉が渇く」があります。つまり、金持ちになればなるほど、なぜか貧しいころよりもより一層お金が欲しくなるという意味です。
俗にいう守銭奴と呼ばれる人がこれに当てはまります。仏語(ぶつご)の六道輪廻のなかの餓鬼道に堕ちたかのように、いくらお金を儲けても満足しない人なのです。
日本を代表するある経営者の顔を人相占いの方が鑑定したとき、「大富豪とは思えないほど貧相な顔立ちだ。この人はお金をいくら儲けても絶対に満足しない底なしの欲深い顔をしている」と言っていました。
占いが当たるかどうかは分かりませんが、これはもう一種の病気と言ってよいのではないでしょうか。いくら食べても満足しないという過食症に近い病気だと思います。
私がもしお金に対して自制するとしたら、3人いる子供たちが学生時代に、全員「私立の医学部に行きたい」と言ったとき、対応できる資力を上限とするでしょう。
しかし若いときは、誰でも自分の内面に自信がないため、分不相応な高級車に乗ったり、必要もないのに高額な賃貸料を支払ってタワーマンションに住んでみたりするもので、その気持ちが分からないわけではありません。
それでも私の世代になると、自分自身に対してある程度自信が付き、それが自分のブランドになるので、自分が乗る高級車が仮に軽トラであっても、同じものにしか思えなくなりました。
そして人間は、人生のどこかで、欲望と言う名の水を飲みたくなくなるように修業しなければならないことを肝に銘じておきましょう。
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