森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい姿や態度から信用が生まれる」
2022.06.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい姿や態度から信用が生まれる」
禅語のなかに「竹に上下の節あり、松に古今の色なし」があります。これは、竹には上下に節があるように、人間関係も同様で上下関係や節度をわきまえてこそ正しいコミュニケーションが成立するという意味です。そして、その一方で、松は季節によって葉の色を変えないので、誰に対しても分け隔てなく接するべきであるという指摘です。
これは一見矛盾するように思えますが、目上の人には礼儀正しく、目下の人には平等に対応せよと理解すれば分かりやすいでしょう。
例えば、上司がいくら「フランクに接していいよ」と言ってきても、タメ口を利いたり、ちゃん付けで名前を呼んだりするなどはもってのほかです。上司は、必要以上に堅苦しくなるなという意味で言っているだけで、無礼な態度を容認しているわけではないのです。
一方、部下に対しては、絶対に好き嫌いを表してはいけません。えこひいきをすれば、その感情が相手にも伝わり、正しい指導監督が実現しないからです。
やはり、松の葉のごとく、いつ見ても誰が見ても緑にしか見えないような態度を保てば、「この人はどんな時でも誰にでも中立公平である」と認識され、人望を厚くすることにつながります。そして、常に松の幹や枝のようにたくましくあり、時には松葉の先でチクリと刺すように、厳しく指導をすればよいのです。
個性的であることを、物事から逸脱することと履き違えてはいけません。自分の特徴や長所を生かすことなのです。その時も、礼儀やマナー、モラルを守ってこそ認められるのです。
きちんとしている姿は誰が見ても美しいもので、万人に公平無私な態度は極めて潔く見えます。そして、そんな正しい姿や態度から信用というものが生まれることを肝に銘じておきましょう。
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