森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい欲望を胸に秘める」

2024.11.07

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい欲望を胸に秘める」
　欲望はあくまで胸に秘めるものであって、決して表に出してはいけません。会った人に、その人の笑顔と言葉に感動して、良いイメージを持ってもらうのです。さらに信義に厚く人情味に溢れる無欲な人と思われれば、皆が寄って来ます。

　反対に、「あの人は見るからに野心家だから近づくのは良そう。下手すると何かに利用されるかも知れない」では、誰も寄って来ずビジネスは成功しません。正しい欲望を胸に秘めた裏表のない紳士こそ、ビジネスに求められる理想的な姿なのです。

　そして、社員というものはそういうタイプの、正しい欲望のある企業トップを望んでいます。なぜなら、正しい欲望の無い企業トップは、間違いなく会社を傾かせるからです。そんな企業トップに付いて行き、倒産の憂き目を見て再就職となれば、また1からやり直しです。

そうした苦労を味わうくらいなら、正しい欲望を持った企業トップに食らいついて、自分もいっしょに一心不乱に頑張った方が良い人生を歩めると思います。そんな社員の期待に応えるために、欲望は胸に秘め行動で示しましょう。

　そして、繰り返しになりますが、正しい欲望については、松下電器産業（現パナソニック）創業者・松下幸之助氏も「企業は社会の公器」と位置付け、経営学者P.F.ドラッカー氏も「知りながら害をなすな」と指摘しています。

正しい欲望を胸に秘め、同志となってくれる社員とともに、目標・目的を達成しましょう。