森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい行いが運を招く」
2021.10.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しい行いが運を招く」
花王の創業者・長瀬富郎氏が、社員の行動指針として残した言葉に「人は幸運ならざれば非常の立身は至難と知るべし、運はすなわち天祐なり、天祐は常に道を正して待つべし」があります。「人は幸運によって大いなる成功を収めるものだが、その運とは天の恵みである。それを得るには、いつも正しい道を歩んでいなければならない」という意味です。
天の恵みの実態とは、人から受ける有形無形の援助を指しています。つまり、正しい行いをしている姿に対して、周囲の人が評価してくれ、なんとか協力してあげたいと手を差し伸べてくれることなのです。
また、助けたくなるような気持ちにさせる人は、正しい行いを貫いているだけでなく、素直に自分の弱さを見せています。それがきっかけとなって、援助という運がもたらされるのです。
さらに、物事に固執することが、運を招く障壁となることを知っているので、考え方が非常に柔軟です。そして、他人に対して、過度の警戒心を持つことなく、常に心の扉を開いています。そこに運が舞い込むのです。
ビジネスに限らず、普段の行いが悪いくせに、自分には運がないと嘆いている人がいますが、そのような人を助けたいと思う人がいないだけで、運がないのは当り前なのです。
助けて欲しい時だけ、周囲の人にいい顔をしても、誰も都合よく振り向いてはくれません。それを不満に思うのは、世の中に対する逆恨みなのです。
運も実力のうちという人がいますが、正しい行いをし続ける実力が、運を招くのです。この言葉は、成功者の自慢話などではなく、まさに真実であることを強く認識し、真っ当な道を歩んでください。
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