森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しく助言する」
2021.04.11
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正しく助言する」
古代ギリシアの喜劇作家メナンドロスの言葉に「怒った人が適切な助言を与えたことはない」があります。
叱ることは、それ自体が助言ですが、怒りは、ただ単に感情をぶつけているだけに過ぎないため、特に部下に対して、悪い効果しか生み出さないのです。
そもそも、怒りやすい人は、心に余裕がないのです。他人に対する不満から怒りをあらわにするだけでなく、自分の非を指摘されても、怒ってしまうのです。
そして、自尊心が強く、その自尊心を否定されても、怒りを爆発させるのです。
怒りは、相手に対して、自分の主張を、半ば強引に理解させようという感情の表れです。
しかし、怒りそのものが、すでに常軌を逸しているため、そこで発せられる言葉に、説得力はないのです。これでは、助言どころか、普通の話もできません。
以前、「怒りをなくす」として、例えば「怒りの感情が湧き、アドレナリンが分泌されたら、ゆっくり6つ数え、深呼吸すれば、怒りの感情が沈静化している」など、怒りに対する具体的な対処法をご案内しています。
怒りの感情のままに、発せられる言葉に、論理性は乏しいものです。
それでも、もし怒ってしまったら、前述の対処法を実践し、感情をクールダウンさせて、もう一度、言葉を組み立ててみましょう。
そうして発せられる言葉に、はじめて値打ちが生まれ、正しい助言として認められるのです。
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「現状維持は成長の証」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「中小企業社員の自分力」
-
先人の知恵と現代の生き方
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の成績優秀者とは」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「努力して得た物にのみ価値がある」