森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正義と力を一つにする」
2021.09.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正義と力を一つにする」
フランスの哲学者・パスカルの言葉に「力なき正義は無能であり、正義なき力は暴挙である」があります。そして「それゆえ正義と力を結合せねばならない」と結んでいます。これほど、現実的な言葉はないと言っても過言ではないでしょう。まさに、正義と力は一体であるべきなのです。
同様に、極真空手創始者である大山倍達氏も「力なき正義は無能なり。正義なき力も無能なり」と述べています。
これに関連して、大山氏をモデルにした漫画『空手バカ一代』のアニメ版のなかで、正義感溢れる老医師に対して、無頼漢が暴力を振るうシーンがあります。そして、主人公が「力なき正義ではダメなんだ」とつぶやくのです。ひょっとしたら、これは創作ではなく、大山氏の実体験なのかもしれません。
裁判所が法の決定を執行できるのも、警察をはじめとする強制力の裏付けがあるからです。それがなければ、仮に裁判所が何を主張しても、誰も恐れることはなく、まさに力なき正義で終わることになります。
その警察は、正義と力が一体となっている代表的な組織ですが、不祥事の報道に接するたびに、もし警察が正義なき力であったら、これほど恐ろしいものはないなどと想像してしまいます。
振り返れば、人間の歴史は、正義なき力が、力なき正義を踏みにじってきた足跡です。それを考えれば、国家というものは、まさに正義と力の結合によって形作られなければならないのです。
正義と力を一つにするのは、正しい教育によって培われた心と、強い信念に裏付けられた行動です。それを決して見誤らず、真の強さを実現してくださ
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