森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正論を聞いてもらえる人柄」
2022.02.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「正論を聞いてもらえる人柄」
よく、信念を持って正論を主張する人がいますが、注意しなければならない点があります。まず、その正論が絶対的に正しいという保証はないのです。正論の正しさを証明するのであれば、客観的、科学的なエビデンスを明らかにしなければなりません。それをしなければ、誰も正論と信じてくれないでしょう。
また、正論を口にする人は、自分の正しさを周りの人も理解し受け入れてくれると錯覚してしまうものです。そのため、それを否定されると、強く反発してしまう傾向があります。もし、反対意見を言われて、自分の正論の瑕疵に気付けば、迷うことなく正しましょう。
そして、作家の山岡荘八氏は、「正論であれば、犠牲をかまわず断行してよい、というものではない」と断じています。例えば、「あなたのため」という信念が強すぎ、正論を必要以上に押し付けると、場合によっては、犠牲もいとわないという危険な考えに到達してしまうからです。
以前、人を説き伏せるのは、話し手の言葉ではなく、その人柄であることをご案内しました。仮に不愉快な人に正論を言われても、素直に聞く気にはなれませんが、人柄が豊かな人から言われると、「〇〇さんが仰るなら、そのようにいたします」と、素直に耳を傾けるからです。
人間というものは、感情的な動物であり、時として、嫌いな人の正論よりも、好きな人の僻論(筋の通らない意見)の方を採用するものです。そうした実態を理解し、まずは正論を聞いてもらえるような人柄を身につけてください
社長ブログ新着記事
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「言葉を失うような出来栄え」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「成功してこそ決断」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「やましい心根の人とは距離を置く」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「人間としての真の値打ち」
-
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「夢は前だけにある」