森羅万象から学ぶ人生羅針盤「段取り八分」の重要性を忘れない
2023.05.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「段取り八分」の重要性を忘れない
特別連載『自己超越の十訓』の第8回目のテーマは、「『段取り八分』の重要性を忘れない」です。「段取り八分」とは、準備に万全の態勢で臨めば仕事の8割は終わったようなものであるという例えで、いかに物事の準備が大事であるかを表した代表的な言葉です。
これに関連して、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンは「木を伐るのに6時間与えられたら、私は斧を研ぐのに4時間を費やす」と答えています。
確かに、斧をよく研いでいないと、必要以上に力を入れなければ伐れず、1回木を伐っただけで刃先が丸まってしまい、最初から研ぎ直さなくてはならなくなります。つまり仕事を最短で処理するには、あえて準備に大半の時間を費やす必要があり、まさに「段取り八分」の実践そのものなのです。
そしてこれは、これまでに何度もご案内しているアメリカの経営コンサルタントであるスティーブン・コヴィー氏のベストセラー『7つの習慣』で示されている、自分がなすべきことのなかで、緊急ではないが重要である「第二領域」を最重視し実践している姿でもあります。
もちろん、斧を研ぐというのは例えであり、具体的には必要とされる物事を洗い出し、それを万全な形で準備して、いざ仕事となった時にどうすれば最短で仕上げられるかを、結果から逆算して計画を立て実行するという意味です。
それに、よく研いだ斧同様に、とことん準備した道具や体制は汎用性があり、他の仕事にも応用が利くものです。
こうして「段取り八分」を極め、それを繰り返していけば、間違いなく仕事はより効率化し、確実に次のステップに踏み出せ自己超越します。いわゆる泥縄(どろなわ)では自己超越どころか、自己実現すら夢のまた夢であることを忘れないでください。
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