森羅万象から学ぶ人生羅針盤「段階的目標設定の重要性」

2024.11.24

　第2回目は、「目的や目標達成に向けた段階的目標設定の重要性」です。前回ご説明したマラソンにおける給水所の役割を思い出してください。

ゴールという目的を達成するためには、マラソンにおける5キロごとの給水所のように、小さな目標を設定することが重要なのです。42.195キロのゴールに向かう過程では、給水所が定期的な活力を与える場となり、次の区間へと進む原動力となります。

目標を段階的に達成することは、自己成長に直結します。期首に掲げた目標を断固として達成することで自己を鍛え、判断力や洞察力といった「英知力」を育むことができます。

　「英知力」については、既報1542号でご案内していますように、目標必達に不可欠です。あまり耳慣れない言葉かも知れませんが、知識や情報を単に蓄えるだけでなく、それを元に深く考え判断し、創造的に問題を解決する力です。

よく、知恵と混同されてしまいますが、知恵とは知識を使いこなし有効な成果を手にすることです。しかし英知力には、論理的な思考力だけでなく、道徳的・倫理的な判断力も含まれます。そのため、正道を歩み、深い洞察に基づいて物事の本質を見極められるのです。

この過程で得られる達成感や自信は、次の目標達成に向けた強力なモチベーションとなり、目的への道筋を明確にするための鍵となることを強く認識してください。