森羅万象から学ぶ人生羅針盤「気が利く人になる」
2021.05.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「気が利く人になる」
世の中には、いわゆる気が利く人がいます。
物事の細かい点までよく観察し、何事においても、先回りして対処してくれる人であり、その能力は、特にビジネスにおいて、高く評価されるものです。
言うまでもなく、ビジネスは、チームでものを考えなければ成立しません。そのような中では、まさに、物事を先回りして対処することは、極めて重要なことなのです。
気が利く人には、スポーツの団体競技経験者が多くいるようです。
団体競技は、常に自他の状況を把握し、何事も先回りして対処しなければ成立しないものです。そのような環境で培われた先読みの力は、気が利く人の要素が大いにあるのです。
さらに、気が利く人は、先を読む力があるだけでなく、いわゆる「空気」が読め、人が敬遠するようなことも進んでやります。そして、先入観を持たず、譲り合いの精神があり、何事においても所作がさりげないものです。
しかし、こうした特徴だけでは、真の気が利く人にはなれません。
やはり、他人に対して、思いやりの気持ちに溢れていることが不可欠なのです。物事に気付いても、思いやりがなければ、実際には、先回りして対処しようとは思わないからです。
これに関連して、以前、文字通り「思いやりを持つ」として、『論語』の「己の欲せざる所は人に施す勿れ(なかれ)」という言葉をご案内しています。
自分がしてほしくないことは、他人にしてはいけないのですが、同時に、自分がしてほしいことは、率先して、他人にしてあげることです。
思いやりがあるというのは、人として、極めて有意義な才能であり、大きな財産だと思います。まさに、気が利く人は、思いやりの力を、存分に発揮している人なのです。
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