森羅万象から学ぶ人生羅針盤「求心力の3カ条とは」
2024.01.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「求心力の3カ条とは」
部下や後輩の心を惹きつけるには、まずは実績・実力が必要なことは言うまでもありませんが、それと共に人望も求められます。そのうえで、人材を活用するちょっとしたテクニックも必要で、それには3つのポイントがあります。
1つ目は、企業トップや上司が、率先してルールに従うことです。躍進にも「規程業務」がありますが、これは例え私のような代表取締役会長という立場の人間であってさえも、決して破ることは許されません。
企業トップは逆に、手本を示すようにそうしたルールに率先して従う姿勢をみせるのです。そうでなければ、「こんな自分勝手な上司の下で働いていたら自分の人生は台無しだ」と思われ、有能な社員ほど辞めていってしまうでしょう。
2つ目は、外注は必要最小限にすることです。仕事の内製化の最大の利点は、信頼おける生え抜きの人物を確保でき、安心して仕事を任せられることです。アウトソーシングが進みすぎると人的資源の不安定性が発生します。
特に躍進のような労働集約型産業は、ヒトあって成り立つ業種の最右翼です。その肝心な部分を必要以上に外部に任せるのは、実印と印鑑証明書と白紙委任状を一緒に渡すのと同じことです。こんな不安な思いを社員にさせてはいけません。
3つ目は、権力の分散と活発な人の異動です。同じ人を長く同じ部署に留めることは、「その人がいなければ仕事が動かない」などの権力の集中を生みます。
また、連帯感が悪い方向に働けば、それは企業トップに対する否定的な要素になります。しかし、人的な組み合わせを意図的に変えることで健全な連帯感を広げることができます。同時に、別の人物にその権力を持たせることで新たな発想やシステムが構築されるのです。
まさにこの3カ条こそ、求心力の要諦であることを肝に銘じておきましょう。
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