森羅万象から学ぶ人生羅針盤「清濁併せ吞む」目的は
2024.08.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「清濁併せ吞む」目的は
よく懐の深い人の一面に「清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ)」部分があります。心が広く、善でも悪でも分け隔てなく受け入れる、度量の大きいことの例えとして用いられます(デジタル大辞泉より抜粋・要約)。
しかしこれを、利益を上げるためならコンプライアンス違反も厭(いと)わないなどと曲解してもらっては困ります。それは贈収賄という立派な刑事事件だからです。
私が申し上げたい「清濁併せ吞む」は、人の長所も欠点も余すところなく取り入れ、バランス感覚を身に付けるという意味です。
例えば、欠点だらけなのに営業成績は抜群という人物がいたとしましょう。彼に対してそれなりの報奨を与えることに周囲が反対しても、企業トップであれば「彼にはそれなりの長所がある。それに報奨を与えても、人格に問題があるのだから昇進はさせない」というのが「清濁併せ吞む」なのです。
もちろん物事には限度があります。例えば業者から接待を受けたとしても、向こうがその裏に隠している思惑を100%受け入れる必要はありません。しかし、相手の顔を立てる意味で、当たり障りのない部分だけ認め受け入れれば、バランス感覚を維持できるのです。
もし「清濁併せ呑む」部分が欠けていたら、少なからず摩擦を引き起こします。「清濁併せ呑む」目的は、バランスを保ち摩擦を生じさせないことにあることを肝に銘じ、一番良好な人間関係を築けるように努力してください。
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