森羅万象から学ぶ人生羅針盤「点取り虫にはさせない」
2025.03.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「点取り虫にはさせない」
営業部員の成績のように成果が分かりやすい仕事だと、その数字が自分の全人格に対する評価と錯覚しがちです。しかし、ここできっぱりと断っておきますが、営業成績と人格の良し悪しは、ほとんど関係ありません。
ところが、数字にばかりこだわっている、いわゆる点取り虫になると、長い期間に人間的に磨かれることなく、逆に「俺がこの会社を引っ張っているんだ」という錯覚に陥り、ますます増長して人望は地に落ちるでしょう。
ビジネスマンである以上、数字をはじめとする成果をあげることは最も重要な使命責務です。しかしそれが点取り虫になってしまうと、組織内のコミュニケーションが破壊され、ひいては業績低迷の原因にもなるのです。
これは、この『森羅万象から学ぶ人生羅針盤』でも以前に書いたことですが、「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」という言葉は、中国最古の歴史書である『書経』に原典があり、西郷隆盛が使った言葉としても有名です。また、一説には、織田信長も、この言葉を述べていたとも言われています。
この言葉の意味する通り、実績のある者には報酬を与え、人格の優れた者には地位を与えるのは、組織を運営するうえで、最も重要なことであると言っても過言ではないでしょう。
一生懸命仕事をして、実績を上げれば、必ずそれに見合う報酬が与えられます。しかし、それは、働いた分の経済的リターンが約束されているにすぎません。それだけでは、地位が与えられる人格的条件を満たしているわけではないからです。自社の社員を点取り虫にさせないように全員に、人格教育を実践してください。
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