森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無礼から軽蔑が生まれる」
2023.12.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無礼から軽蔑が生まれる」
哲人ソクラテスの弟子であるギリシア哲学の巨人プラトンは、「あなたの悲哀がいかに大きくても世間の同情を乞おうとしてはならない。なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ」と述べています。
まず基本的に、同情は自分のほうから「するもの」であって、決して「してくれと頼むもの」ではないのです。
それなのに同情を要求すれば、それまで少しは共感を呼んでいた相手への気持ちも冷めてしまい、「そもそも自己責任なのではないか」「何か打つ手はなかったのか」「最大限の努力をしたのか」などと詮索され、その不備や不十分さが明らかになれば、冒頭のように軽蔑の対象となってしまうのです。
これまで何度もご案内していますが、私は2012年11月に脳内出血を起こし障害者になってしまいました。しかし露ほども他人様に対して同情してほしいとは思っていません。
むしろ、これまでの自分の行いに対する天罰であり、そんな私へ天が与えた試練であるとして、逆に「こうなって良かったんだ」と思ったくらいです。
誰にでも、事態の大きさや種類に違いはありますが、悲哀や苦悩を抱えているものです。しかしそれに対して、乗り越えようという努力している姿に自然と共感が集まり、「私にできることはありませんか」となるのです。
何もしないで人に情け乞うことほど無礼なことはないでしょう。その無礼から軽蔑が生まれることを忘れないでください。
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