森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無自覚は最大の失敗」
2023.07.12
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「無自覚は最大の失敗」
イギリスの歴史家・評論家トーマス・カーライル氏は「失敗のうちで最大のものは、失敗を何一つ自覚しないことである」と述べています。
この『森羅万象から学ぶ羅針盤』で何度も取り上げている発明王エジソンの「私は失敗したことが無い。うまくいかなかった方法を見つけただけだ」という言葉は、失敗を自覚しているから発せられるのです。しかし、失敗していることに気付かなければ、そのまま放置され何の手も打たれません。
こうした無自覚というのは、失敗に限らず、無神経な言葉遣いや態度などにも表れ、ビジネスシーンでは大きな障害になるのです。例えば、ただの無礼を個性と勘違いしていることに無自覚な人間は、「自分は人と違っているけれども、面白い人間として評価されている」と勘違いしているのでしょう。
しかも、そうした失敗をその都度指摘してくれることは少なく、むしろ関わりになりたくなかったりして、その人が失敗に無自覚のまま放置されるケースがほとんどなのです。
こうした人は、いずれ大きな問題や壁に向き合わざるを得なくなったその時に「何で自分が否定されなければならないのだ」と戸惑ってしまい、何もできず右往左往するばかりでしょう。
失敗を失敗と気付くためには、過度な自我を抑制し、何事にも素直な態度で臨めば、他人が物を言いやすいキャラクターになり、周囲の人も自然とその人の失敗について諫言してくれるようになります。
無自覚は最大の失敗です。そんな無自覚が膨張すると傲慢に発展します。そうなると周囲の協力が得られないだけでなく、場合によっては市場や組織から排除される可能性が高いことを肝に銘じておいてください。
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