森羅万象から学ぶ人生羅針盤「熟慮なくして決断なし」
2021.10.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「熟慮なくして決断なし」
徳川家康の言葉に「決断は、実のところそんなに難しいことではない。難しいのはその前の熟慮である」があります。まさにその通りで、熟慮することによって、おのずから答えにたどり着くからです。つまり、決断する段階では、既に答えが出ているわけで、熟慮の方が難しいとなるのです。
熟慮を準備、決断を実行に置き換えても通用します。「段取り八分」という言葉があるように、合理的に物事を進めるうえでは、実行するよりも、それ以前の準備の方が重要で、成否を分ける決定的な条件になるのです。
また、熟慮を練習、決断を試合に置き換えれば、スポーツでも同じことが言えます。試合では、練習で徹底的に学んだことを実践すればよいだけなので、猛練習していれば、試合で過度に緊張することはないのです。
熟慮するには、考えの幅を広げ、視点を変えて、深く掘り下げることです。
幅を広げるには、常に「検討課題は出そろっているか」と考えることです。視点を変えるには、「別な角度や立場で見たらどうなのか」と試みることです。そして、深く掘り下げるには、「どうしてこの答えになるのか」と自問自答することなのです。
熟慮しないでなされる決断は、極めて危険です。まずは、熟慮なくして決断なしという心構えを身に付けてください。そして、固定観念や先入観、あまりにも出来過ぎた成功体験、さらに過信やつまらない自尊心などを排除することによって、正しい決断に至ることを肝に銘じておきましょう。
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