森羅万象から学ぶ人生羅針盤「理想的な知識活用の体現」
2024.07.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「理想的な知識活用の体現」
「宇宙船地球号」という言葉を唱えたことで知られるアメリカの思想家・建築家のバックミンスター・フラーは、「行動は知識の適切なる果実である」と述べています。まさに知行合一の理想を体現した言葉であり、知識を種とすれば、それが元になって「よし。やってみよう!」という実が生(な)るのです。
知識は、それ自体を蓄えるだけでも今まで知らなかったことが明確化されて、自分がステップアップしたことを実感できると思います。その手応えだけで十分に満足するとは思いますが、せっかく得た知識はそれを良き目的のために生かそうという動機にもなります。
その結果、知識が生み出した「適切なる果実」によって、社会に有用な商品、サービス、制度を享受することができるのです。それを裏付ける言葉として、フラーは次のように述べています。
「これ以後、自分のためには生きず、私の人生と経験を 他人のためだけに使ってみたらどうだろう。私が感じたような苦しみを 味わわないで済むよう 他の人々を助けるんだ」(ウィキペディア〈Wikipedia〉より抜粋・要約)
「これ以後」とは、フラーは事業に失敗し、絶望して自殺を考えた時のことです。そのとき浮かんだのがこの言葉でした。それにより、今までに蓄えた知識をフル稼働させ、他人のために行動するという「適切なる果実」を実らせたのです。
さらにフラーは、貨幣などではなく人間の生命を維持し、保護・成長させるためのエネルギーやノウハウこそが富の本質と定義し、「自分の時間をより有効な探査的な投資に解放すれば、それは自分の富を増やすことになる」(同)とも述べています。
まさに理想的な知識活用の体現であるといって過言ではなく、知識はこうして活かすものであるという手本として心に刻んでください。
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