森羅万象から学ぶ人生羅針盤「生きる勇気は重要な要素」
2024.12.01
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「生きる勇気は重要な要素」
イタリア統一運動時代の政治家で、サルデーニャ王国首相を務めたチェザーレ・アルフィエリは、「死のうとするよりも、生きようとすることのほうが、大抵はずっと勇気を要する試みなのである」と述べています。
死ぬ時、一瞬に辛い思いをするかもしれませんが、その後は自我が消滅してしまいますので、嬉しい、悲しい、苦しいなどの感情はおろか、自分が存在していたこと自体、認識することができません。食べた料理が美味しかったか不味かったかなどは、生きているから実感できるのです。しかし死んでしまったら、そんなことを考えることは不可能です。
以前、「泣いて暮らすも一生、笑って暮らすも一生」ということわざの元々の意味は、どんな生き方をしても死んでしまえば同じであるということをご案内しています。平和な日本に生まれようが、明日の命さえも保証されない紛争地域に生まれようが、死んでしまったらどんな一生でも同じ一生に過ぎないのです。
それだからこそ、アルフィエリが言うように、「生きようとすることのほうが、大抵はずっと勇気を要する試み」なのです。生きていても楽しいことばかりではありません。むしろ日々の生活を守るため、必死になって働かなければならないので辛いと思うことのほうが多いでしょう。
それでも、生きる勇気というのは人として重要な要素です。例え辛くとも生きている以上、幸福を求めながら自分を磨いてこそ価値ある人生であることを肝に銘じてください。
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