森羅万象から学ぶ人生羅針盤「生意気と失礼を履き違えない」
2022.11.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「生意気と失礼を履き違えない」
ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏は、2005年に手掛けたニッポン放送買収計画の失敗に始まり、2011年4月には証券取引法違反で最高裁において懲役2年6か月の実刑判決が確定し服役したことなどの反省を踏まえて、「生意気と失礼は違う」と述べています。
堀江氏には、「決まりがないものには従う必要がない」という持論があったのですが、そもそも決まりというものは、法律をはじめルールという規範だけではありません。マナーや礼儀、道徳という規範もあり、それを守らなければ、生意気では済まされず、確実に失礼になります。
例えば、結婚相手の両親に挨拶に行くときなどは正装で赴き、言うまでもなく敬語で話すものですが、ラフな普段着で訪問し、いわゆるタメ口で話せば間違いなく失礼です。
これに対して、若くしてビジネスに成功し大金を掴んで、タワーマンションに住んだり、高級車を乗り回したりしても、確かに生意気には映るかもしれませんが、決して失礼ではありません。
それどころか戦国時代であれば、生意気な奴は時として、ボスに当たる人物が「面白い奴だ」と評価してくれます。なぜなら、そのボスも昔は生意気であった可能性が高く、自分の若いころを見ているように思い、理解と共感を示してくれるからです。しかし、一切挨拶をしないなどの態度を示せばメンツをつぶすことになり、無礼者として手討ちにあうだけです。
つまり生意気は周囲が認めてくれる可能性がありますが、失礼は排除されるのです。ビジネス展開を進めていくだけでなく、人間関係の幅を広げたいと思ったら、生意気と失礼を履き違えてはいけません。それではどんなに実力があっても、正反対の結果に結びつくことを肝に銘じておきましょう。
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