森羅万象から学ぶ人生羅針盤「発言と沈黙のバランスを確保する」
2022.02.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「発言と沈黙のバランスを確保する」
古代ギリシャの数学者、物理学者アルキメデスは、「言うべき時を知る者は、黙すべき時を知る」と述べていますが、これには2つの意味があると思います。
1つ目は、自分の意見を言う時以外は、黙って人の話を聞くべきであるという意味です。これに関連して、以前、ソクラテスの「無知の知」のように、まず自分が物を知らないことを素直に認めて、知らないことは人に聞くのが一番の解決策であることをご案内しました。
そして、他人の意見を聞き入れてからその真偽を判断するのです。有用なアドバイスを聞かなかったがために、大きな失敗をしたり、チャンスを逃したりする場合があるからです。
2つ目は、余計なことは一切言わず、言いたいことを最小限に絞って、最も無駄のない言葉でしゃべるのです。そうすることで、伝えたいことが浮き彫りになり、確実に伝わるからです。
普段無口な人が発言を求められてしゃべる内容は、そのギャップも手伝って強い印象が残ります。まさに、以前ご案内した老子の言葉「大弁は訥なるが如し(たいべんはとつなるがごとし)」の通り、余計なことを言わず、言葉少なに一言一句を嚙みしめてしゃべる人の発言は説得力のあるのです。
普段よくしゃべる人は、仮にその内容が素晴らしいものであっても、言葉が多すぎるため、その一つひとつは際立たず、全体として記憶に残らないものです。もし、物事の真意を強く的確に伝えたいと思うのであれば、発言と沈黙の絶妙のバランスを確保し、最高のコミュニケーションを実現して
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