森羅万象から学ぶ人生羅針盤「目腐れ金を使えば信用を失う」
2022.04.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「目腐れ金を使えば信用を失う」
江戸時代には、病気で目の周りがただれてしまっている人を目腐れ(めくされ)と呼んでいました。そこから転じて、見ているだけで目が悪くなるようなお金を「目腐れ金(めくされがね)」と呼ぶようになりました。
具体的に「目が悪くなるようなお金」とは、いわゆるはした金のことです。もらう方が馬鹿にされているようで、渡す側の心根を考えると、見るのも汚らわしいからです。
例えば、「お気持ちでいいです」といわれても、結婚式のご祝儀やお葬式の香典に100円を包む人はいません。もしそんなことをすれば、その金額には渡す側に悪意が感じられ、目腐れ金以外の何物でもないからです。
これまでに、お金は稼ぎ方よりも、その使い方に人格が現れることをご案内しました。また、お金の使い方によってお金自体の品位も決まります。その中でも、人の気持ちを動かそうとして使われるお金には最低の品位が備わってしまうので、これも目腐れ金と呼ばれるべきでしょう。
つまり国語的には、はした金を目腐れ金とするでしょうが、その本質を考えれば、金額の大小に関係なく、悪い目的で使うお金はすべて目腐れ金となります。賄賂をはじめ相手の信念を曲げさせようとして、目の前に積まれる大金も目腐れ金です。人に迷惑をかけても「金で解決すればいい」として使うお金も目腐れ金に違いありません。
また、物事の謝礼などで相場よりも高いお金を支払う傾向がある人には、お金によって良くない人間関係を深めようという目的が見えるため、ここでも目腐れ金が使われているのです。
このように、他人から目腐れ金と呼ばれるようなお金の使い方をすれば、人としての信用を失うことを絶対に忘れないでください。
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