森羅万象から学ぶ人生羅針盤「相互理解はまず自分から」
2025.05.27
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「相互理解はまず自分から」
ビジネスに限らず、コミュニケーションの基本は相互理解です。しかしこれには順番があります。自分を理解してもらうよりも先に相手を理解しなければいけません。
それには、良い意味での質問攻めが有効です。もちろん若い女性に対して無遠慮にプライバシーに関することを聞くと、間違いなくセクハラ行為と認定されますが、一般的には自分に関心を持ってくれていることは嬉しいものです。
以前、内閣総理大臣であった田中角栄氏や竹下登氏は、中央官庁の役人の入省年をはじめ、出身地、出身校などの、あらゆるパーソナルデータを記憶しておき、「自分のことに、こんなにも関心を寄せてくれているんだ」と相手に思い込ませて役人の心を掴んでいったことをご案内しました。
これを踏まえて、相手の性格、価値観、人格形成に至るプロセスを理解するのです。例えば、やたらお金にうるさい人は、幼少期に経済的に恵まれていなかったことへの反動か、逆にものすごく裕福な家庭で育ち誰よりもお金の有難みを知っているかのどちらかです。
これらは質問攻めで分かることですが、得たデータに対して共感することを忘れないでください。しかし、嘘や作り話で共感したふりをするのではなく、あくまで真実のみを話題にしましょう。もし自分自身に共感を裏付けるネタ話がなければ友人・知人の話でも良いし、歴史上の人物のエピソードでも良いのです。
こうしているうちに、もし相手が自分について関心を持ちはじめ、逆に質問攻めにしてきたら、これもまた飾ることなく真実を述べましょう。例え意見が違っていても、正直に答える誠実さは認めてくれるものです。
そしてここで初めて相互理解が成立します。それにはまず自分から質問することが基本中の基本であると肝に銘じておきましょう。
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