森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真っ当な意見を貫く」
2022.06.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真っ当な意見を貫く」
以前、正論について、人間は感情的な動物であるため、嫌いな人の正論よりも、好きな人の僻論(筋の通らない意見)の方を採用することがあるとご案内しました。さらに言えば、芸能人などの人気商売の人は、好き嫌いに関わらず、正論が言えない立場でもあるのです。
例えば、アイドルの女の子が「下品で図々しい人は嫌いだ」「行儀の悪い子供は好きじゃない」などと言えば、間違いなく「何様のつもりだ」としてネットで炎上するでしょう。
ただアイドルという仕事をしているだけで、このように正論を言って嫌われるのでは、たまったものではありません。そして、これは政治家でも同様です。例えば財政の逼迫に対応するため、増税の必要性を唱えただけで、あっという間に批判の嵐に晒されるはずです。
しかし、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は「どんな発言をすればマスコミに気に入られるか、大きく書かれるかと考える人間がいる。こういう人間が一番悪い。政治家としても大成しない」と述べています。そのため、自分のことを悪く書く新聞記者にも、公平な態度で臨んでいたといいます。
好かれようとして、自分の発言を曲げる必要性はありません。耳に優しいことを言えば支持を得られますが、あくまで一時的なものに過ぎないのです。そんなものは、別な発言によっていくらでも評価が変わるからです。
しかし冷静な人は、人の発言を冷静に客観的に見てくれています。「あの人は決して間違ったことは言っていない」と確信してくれれば、長くそして力強く支持してくれ、真っ当な意見を貫くことがその人の恒久的な価値になることを強く認識してください。
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