森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の改革者は批判を恐れない」
2022.09.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の改革者は批判を恐れない」
旧ソビエト連邦(以下旧ソ連とする)初代大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏追悼特別投稿第2回目のテーマは「ペレストロイカ(建て直し、再建)」です。これは、グラスノスチ(情報公開)とともにゴルバチョフ氏の代名詞の1つでもあります。
ペレストロイカが必要になった背景には、旧ソ連に蔓延していた深刻な経済危機があり、それを打破するために、それまでの制度を見直す必要があったからです。旧ソ連で用いられてきた計画経済では、「働いても働かなくても収入は保証されている」という悪平等が蔓延しつつあり、競争原理が働かないため、生産性は一向に改善されなかったからです。
ゴルバチョフ氏は、こうした制度をはじめ、既存のあらゆる面にメスを入れたのです。しかし、旧ソ連及びロシア国内では決して高く評価されませんでした。
9月2日付聖教新聞では、「冷戦終結も、『西側の勝利』『東側の敗北』という単純な図式で語られ、『文明の衝突』という新たな難題が持ち上がってくると、抑圧された社会に『人間の顔』を取り戻そうとした氏の挑戦は『過去の出来事』とされ、その『精神的遺産』に光が当てられる局面も少なくなった」とあります。
国家に限らず、あらゆる組織において改革者には、そうした評価が下されるものです。しかし、真の改革者は批判を恐れません。本当の公平中立な評価は後世の歴史家にまかせればよいからです。
ゴルバチョフ氏は、「今やるべきじゃない? じゃあいつやるんだ」という言葉のもと、批判を恐れず改革を断行したことを、すべてのリーダーは手本とすべきでしょう。
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