森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の潰しが効く人とは」
2025.08.18
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の潰しが効く人とは」
よく知られた慣用句に「潰しが効く」があります。これは別の仕事に変わってもそれをやりこなす力がある、もしくは別の場面でも役に立つという意味です。
語源は、金属製の器物は、溶かして地金にしても、つまり「潰し」ても、また別のものに姿を変えて役に立つという意味です(精選版 日本国語大辞典より抜粋・要約)。
潰しが効く職業とは、職種を変えるというよりも、「職場」を変えても新たな環境で何の苦も無く仕事ができる職業であり、俗に「手に職がある」仕事がそれに当たります。私たち住宅業界の職人さんなどはまさにその代表です。また理容師さん、美容師さんなども潰しが効く方々です。
しかし一般のサラリーマンでは、そうそう潰しが効く職種はありません。せいぜい経理の仕事ぐらいで、細かな処理は違えども、共通した会計ルールに則ってする仕事ばかりなので潰しが効くのです。
意外に潰しが効かない職種は営業マンです。これは取り扱う商品やサービスの性格によって、それまで培ってきたノウハウが通用しなくなります。
具体的には食料品の営業に携わっていた人が、宅建の免許を取得したからといってそのまま不動産仲介営業で、それまでと同等の力を発揮する保証はありません。なぜなら扱う対象の性質や金額、決済方法が全く違い、それに慣れないまま、結局辞めていく人が多いのが現実なのです。
真の潰しが効く人とは、環境に合わせて新しい価値を生み出せる人です。零細企業で働いても、大企業に勤務しても、独立して個人営業しても、パートナーと共同で働いても、平然とそれまでのキャリアで得た強みを生かせる人です。
これは個人の資質がほとんどを占めるようですが、本人の意識が変われば誰でも真の潰しが効く人になれる可能性があることを忘れないでください。
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