森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の自己責任とは」
2023.02.03
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の自己責任とは」
孟子の言葉に「人を愛して親しまれずんば、その仁に反(かえ)れ。人を治めて治まらずんば、その智に反れ。人に礼して答えられずんば、その敬に反れ。行ないて得ざるものあらば、みな反りてこれを己に求む」があります。
まさに文字通りの意味です。一つひとつ説明しましょう。
人に愛情をもって接しても受け入れてくれないのであれば、自分に本当の思いやりがあったかどうか、相手の気持ちや立場を本当に考えていたかを反省してください。
人を指導し導いてもまったく従ってくれなければ具体的な指示がまずかったどうかを確認してください。自分の能力不足で招いた失敗の責任は、言うまでもなく自分にあるのです。
相手に最敬礼を尽くしても無視されてしまったら、自分の中に本当に相手を尊敬しているかどうかを振り返って考えてみてください。他人から見て自分の態度が尊大であれば、尊敬されることには程遠いでしょう
このように、努力しても報われなければ、それは自分の努力が足りないか、方向性が間違っていたかを検証しなければならないのです。
人間というのは、何か問題が起こると、まず他人のせいにしがちです。しかし、その実態を冷静に客観的に見てみると、大半は自分に原因があるのです。心の底まで相手を思いやり、最善の知恵を絞りつくして、一にも二にも相手を尊重するふるまいをしてこそ、その行動に意味が生まれるのです。
そして、もし冷静で客観的なアドバイザーがそばにいれば、一度自分の評価を聞いてみることも大事です。そうすることによって、真の自己責任を果たしたことになることを忘れないでください。
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