森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の読書家を目指す」
2021.05.10
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の読書家を目指す」
読書家とは、読む本が多いだけでなく、良書を選び、読書で得た価値を必ず自分の血肉にし、自らを高めることに成功している人です。真の読書家には、人間として深み、奥行きが備わっているのです。
しかし、読書の目的が不純であると、何の新しい価値も見出さないことがあります。その好例が、知識を吹聴する目的で、読書をすることです。
これに関連して、以前、「知識を身体に行き渡らせる」として、荀子の「口耳の学」をご案内しました。
君子は、耳で聞き学んだ学問を、身体の隅々までに行き渡らせ、日々の行動に反映させます。しかし、つまらない人は、耳から学んだ学問を、聞きかじりのまま口に出して知ったかぶりをするという意味で、文字通り、耳から口に至る程度の学びなのです。
読書についても、まったく同じです。物事の上辺だけをさらって、受け売りすることを目的に読むようでは、まさに「口耳の学」になってしまいます。やはり、読後に、自分の中に何かが残る、意味ある読書を実践しなければなりません。
意味ある読書として、新しい知恵と勇気を与えてくれるような読書は、ビジネスだけでなく、人生の上でも必要不可欠です。
また、それまでの視点とは違う見方を示してくれるだけでなく、時には、自分の価値観、世界観まで変えてしまうような読書も重要です。
真に値打ちのある読書とは、そのビフォーアフターで、明確な違いを与えてくれるものです。そんな書物との出会いは、人生の正しい道標を得ることと同じなのです。まさに、真の読書家を目指し、良書をもって、自分を磨いていくことは、極めて幸せであると言えましょう。
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