森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の責任を取る」
2021.07.17
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「真の責任を取る」
よく、自分の過ちに対して、職を辞することで責任を果たしたつもりになっている人がいますが、よく考えてみれば、辞めることは責任逃れに通じるのです。
例えば、各国のリーダーが、新型コロナウイルス対策に失敗し、その結果「責任を取って辞める」と言われても、この失政の後始末はどうしてくれるのかということになるからです。
もちろん、金銭的な保証をもって責任を取るというような場合もありますが、単に辞めるだけで責任が取れると思っている人は、物事の本質を理解できておらず、なんの解決にもなっていません。
本当の責任の取り方は、失敗を取り返し、結果を出すことなのです。
これまで、『論語』の「過ちて改めざる、これを過ちという」や「過ちては則ち改むるに憚る(はばかる)こと勿れ(なかれ)」などをご案内してきましたが、まさに、失敗を改めることによって責任が取れるのです。
失敗は、その原因を明確にして具体的な対策を打つことで取り返すことができます。その際は、知識や情報不足に基づく判断ミスに注意しましょう。それは、自分に対する過信がもたらすもので、失敗を重ねる原因にもなるからです。
そうして、有効なリカバリーをすれば、失敗は取り返され、責任を取ることができるのです。
適切なクレーム処理によって、お客さまが感動し、より一層のファンになったというケースはたくさんあります。失敗を取り返すことで、禍を転じて福と為し、以前よりも高く評価されるようになったからです。このことを肝に銘じて、どのような場合でも、真の責任が取れるように心掛けましょう。
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