森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知命と耳順」
2022.12.21
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知命と耳順」
私は2012年11月に脳内出血を起こしましたが、心の中でお題目を唱えるという「胸中唱題」を懸命に実践し、自分の弱さを吹き飛ばしたことを、以前にもご案内しました。
しかし、この境地に簡単に至ったわけではありません。病院のベッドで泣き崩れ、これからの人生を悲観したのも事実です。泣き崩れた悔しさとは、それまで当り前に出来たことを奪われたことに他ならず、その悔しさは計り知れないものでした。
それでも、それを乗り越えられたのは、前述の「胸中唱題」の効果も大きく作用していますが、孔子が自分自身の生涯について語った「志学・而立・不惑・知命・耳順・従心」を思い出したことも影響しています。
これは多くの人がご存じの有名な論語の一説ですが、その中でも知命つまり「五十にして天命を知る」ことを改めて思ったのです。脳内出血を起こしたのはまさに50歳の時であり、改めて天命とは何かを考えました。
そして、幸運にも言語に障害は残らず右手も問題なく動くので、まだまだ経営者としての活躍の場を与えられたことに感謝し、生かされたことに対する恩返しのために、少しでも世の中を変えようと、現在は会社での活動を通して、SDGs(Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでおります。
そして、今年はめでたく還暦を迎え、耳順の年となりました。文字通り「耳従う」ことをより一層励んで、作家の吉川英治氏の言葉通り、「我以外、皆我が師なり」と心得て、来年以降もさらに一層自分磨きに励んでいきたいと思います。
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