森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知識と自分という中身」
2024.01.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知識と自分という中身」
よく英会話の勉強を熱心にしている人を見かけます。非常に素晴らしい努力をなさっていると思います。例えばTOEIC(トーイック 国際コミュニケーション英語能力テスト)で高得点を出せば、留学は言うに及ばず、就職にも大いに武器になります。
しかし、たくさん単語を覚え発音を整えて会話能力をアップしても、その話に日本文化、政治経済などに関する知識が何もなく、下らない話ばかりしかできないのであれば何の価値も示すことはできません。
例えば、「現在の総理大臣は誰?」と聞かれて「知らない」と平気で答える若者は昔も今もたくさんいると思いますが、もし外国人とコミュニケーションを図る場合、こんな有様だとまったく相手にされないでしょう。
総理大臣の名前どころか、多くの外国人は、すべての日本人は日本の文学や歴史、文化について精通しているのが当たり前だと勝手に思っています。そのため「夏目漱石の『吾輩は猫である』をどう思いますか」と聞かれて何も答えられないと、間違いなく“話すに値しない人物”と烙印を押されます。
またいくら会話能力を磨いても、自分を的確に主張できず、笑顔で「そうですね」ばかりを繰り返すような自分の無い人は一人前と見なされません。むしろ堂々と反対意見を言って自分を出してこそ認められるものです。
会話能力は単なる“入れ物”です。大事なのはその中に入っている「知識と自分という中身」であり、その中が空っぽでは“仏作って魂入れず”になることを肝に銘じておきましょう。
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