森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知識や情報の発信者を知る」
2021.07.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「知識や情報の発信者を知る」
荀子の言葉に「彼(か)の愚者の物を定むるは、疑を以て疑を決すれば、決必ず当たらず」があります。物を知らない人が、不確かな根拠に基づいて、いい加減な判断をすれば、その結論は間違ったものになるという意味です。
世の中には、様々な情報や知識が溢れていますが、そのすべてが正しいとは言えません。特に、ネット上に溢れている知識や情報が疑わしいとされる理由は、投稿している人物の立場や専門性が、必ずしも確かではないからです。
新型コロナウイルス対策に関しても、ワクチン接種を過信しているかのような意見を発信する人がいます。ワクチン接種の目的は、重症化リスクを減らすだけなのです。無知、無責任な意見を鵜呑みにしてしまうと、大きな油断の原因となります。
ネットだけでなく、様々な書物でも、同様のことが言えます。その道の権威が責任をもって著した本もあれば、専門性のない人の個人的な感想をまとめたに過ぎないレベルの本もあるのです。
その最たる例が、様々な健康法やダイエット法でしょう。医学的なエビデンスが明確にされていても、信用できないものがあるくらいです。ましてや、医師でもない人が、個人的な経験に基づいて述べただけのものなどは、信じるに値するかどうか大いに疑問です。
ビジネスにおいても、自分が得た情報や知識に対して、その信憑性を十分に確認したうえで活用しなければ、大きなミスにつながります。
知識や情報の発信者が、いかなる人物で、どういう立場にあって、どの程度の専門性を持っているのかを必ず確認しましょう。発信者を知ることが、知識や情報を正しく活用する基本です。そして、正しい判断を下すためには、大いに勉強しなければならないことを忘れてはいけません。
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