森羅万象から学ぶ人生羅針盤「確信から狂信にさせない」
2024.09.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「確信から狂信にさせない」
映画監督のオーソン・ウェルズ氏は、「理想主義者は悪漢より始末が悪い」と述べています。ここで思い出されるのが「確信犯」という言葉です。これはわざと悪いことをやるという意味で用いられることが多いのですが完全な誤用です。
正しくは、自分がやっていることは正しいことなんだと、何の疑いもなく悪事を働く、文字通り「正しいと確実に信じている犯人」なのです。そしてこれは、ウェルズ氏が指摘する理想主義者と重なる部分が多く、誠に始末が悪い存在と言えましょう。
例えば、国の中枢部で働く政治家や官僚は、必ずしも国を良くするために身を挺して仕事に臨んでいるわけではありません。こういう人たちの中には、損得で動くタイプもいますので、目の前に出世というニンジンをぶら下げたり、弱みを握ったりすればいくらでも言うことを聞きます。
しかし、理想主義者や確信犯である場合、自分がどんな立場になっても、場合によっては命が危険に晒されても、信念を曲げることはありません。
そんな強い信念は、正しい心で世の中を良くするために使えば何の問題もないのですが、最大の欠点は、そういう人を利用する悪徳の塊のような人に操られることです。
そうならないために、やはり自分の理想は客観的に見て正しいものなのかどうか多くの人の意見を聞き、間違いに気付いたら即改める毅然たる姿勢を身に付けましょう。そうでなければ確信は狂信になります。そうさせないためにも、周囲の人は全力で協力してあげてください。
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