森羅万象から学ぶ人生羅針盤「社会貢献から得られる利益」
2022.08.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「社会貢献から得られる利益」
コクヨの創業者・黒田善太郎氏の言葉に「商売の利潤というものは、追求するものではない。利潤は、その事業が社会に貢献することによって社会から与えられる報酬である」があります。
これまでにも度々ご案内してきました松下電器産業(現パナソニック)創業者・松下幸之助氏の「企業は社会の公器」や、経営学者P.F.ドラッカー氏の「知りながら害をなすな」などの言葉と同様に、企業はその社会性を維持し貢献してこそ認められる存在なのです。
その一方でドラッカー氏は、「利益とは企業存続の条件である。例え天使(お金に興味がない人の例え)が社長になっても、利益には関心を持たざるをえない」としています。黒田氏は、利潤は報酬と位置付けていますが、ドラッカー氏は、利益は目的ではなく条件としています。
つまり利益は、どんな場合でもついて回るもので、ある意味目的よりも厳しい要素なのです。裏を返せば、社会貢献の目的を正しく達成すれば、利益は後からついてくるということで、利益を出せない会社は正しく社会貢献していないことになります。
そして、躍進には「利益を上げる目的3カ条」があります。1つ目は、社員生活の向上を図るための分配を行うことです。2つ目は、会社存続のための費用と開発費を確保することです。そして3つ目は、日本国繁栄のためにしっかりと税金を払うことです。
特に、3つ目の納税が大事です。税金をきちんと払える会社だからこそ、1つ目の分配、2つ目の内部留保が確保できるからです。NPO法人やボランティア活動が行う社会貢献も極めて重要ですが、社会貢献の結果から得られる正しい利益は、極めて尊いものであることを強く認識してください。
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