森羅万象から学ぶ人生羅針盤「神様はいてもいなくても不可解」
2025.04.26
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「神様はいてもいなくても不可解」
フランスの哲学者パスカルは、「神が存在するということは不可解であり、神が存在しないということも不可解である」と述べています。
確かにその通りです。もし神様が存在するのであれば、台風や大地震のような自然災害に見舞われたとき、風や地震を収拾させて信者に救いの手を差し伸べなければ、まさに不可解と言われても仕方ないでしょう。
一方で、「神が存在しないということも不可解である」ということにも納得がいきます。これは20世紀最大の物理学者アインシュタインが示す神の在り様で分かります。
アインシュタインは、なぜ地球には引力があるのか、なぜ太陽の周りを公転しているのかなどを考えた時、「何がそうさせているのか」とも考え、そうさせている仕組み自体が神の正体であると言っているのです。
要するに、頭に丸い蛍光灯のようなものを光らせているおじいさんのように、擬人化された神様は否定しますが、引力や公転を示す自然の力こそが神様であると言うのです。
そんな神様だから、大きな自然災害に見舞われても我々を助けてくれるわけはありません。それでも我々はお正月の初詣をはじめ、神様に願い事をします。やはり神様には超自然的な力があって、自分たちを助けてくれると信じているからでしょう。
まさに神様は、いてもいなくても不可解としか言えない存在です。それでも神様を信じ、ひょっとしたら幸運を授けてくれると信じることで心が救われるのであれば、それだけで神様の役割を果たしたことになるのではないでしょうか。
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