森羅万象から学ぶ人生羅針盤「科学の暴走を止める人間の良心」
2025.05.09
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「科学の暴走を止める人間の良心」
「人間の不安は科学の発展から来る。進んで止まる事を知らない科学は、かつて我々に止まる事を許してくれた事がない」これは、文豪・夏目漱石の『行人』という作品の中に出てくる最も印象深い言葉として知られています。
最初の「人間の不安は科学の発展から来る」は、現在なら生成AIの急速な発展と、それを悪用した犯罪とのいたちごっこです。まさにAI万能時代を予感させ、子供のころ読んだ漫画の、機械が人間を支配するストーリーが、まさに現実味を帯びているようで非常に不安です。
核兵器をはじめ、様々な兵器は科学の発展がもたらした悪魔の産物です。そのため不道徳な人は、「戦争は科学の発展のための必要悪だ」などと妄言を吐くのです。どんな理由であれ必要な戦争などありません。
科学の発展がもたらした医学の発展も、行き過ぎればSF映画さながらの、クローン人間や不老不死の人間を生み出します。
バイオテクノロジーの暴走も恐ろしいものです。これに関連して、以前、1頭のブタから、多くの肉を得ようと思ったら、ただ単に太らせるだけではだめで、太らせると同時にどんどん胴を長くする必要があるため、遺伝子を操作して6本足のブタを生み出せばよいという考えが生まれる可能性を示唆しました。しかしそれば、神の領域を犯すことになるため、絶対にしてはいけないのです。
科学の暴走を止めるのは、宗教心であることもご案内していますが、これだけでは不十分です。法律という最も強制力のある社会規範を持ってして悪用は防げるにしても、まずは人間の良心を以って、科学に枷(かせ)をはめることも有効であると強く認識してください。
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