森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経営の視野狭窄という強敵」
2023.02.28
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経営の視野狭窄という強敵」
経営者は時として、「経営の視野狭窄」に陥ることがあります。視野狭窄とは、文字通り視野の一部が見えにくくなっている状態ですが、「経営の視野狭窄」に陥る最大の原因は、会社の内部にばかり関心を示してしまうことです。
経営者といえども、会社組織の一員であり、当然自分の目の届く範囲も限られています。特に、1人で直接目の届く最大の部下の人数は7人が限界で、それ以上に目を向ける場合は、他人任せにならざるを得ないのです。
規模の大きな会社の社長であればなおさらです。そんな日々を送っておきながら、いざ外部に目を向けようと思っても「経営の視野狭窄」からは逃れられず、外部を見つめるための専用の「眼鏡」をつけなければならないのです。
その「眼鏡」が無ければ、外の世界で何が起こっているかを見ても理解できないと思います。「経営の視野狭窄」から逃れ、外の世界を冷静に客観的に見つめる「眼鏡」を手に入れるには、会社の価値基準から一旦外れてみることです。
なぜなら会社の価値基準は、会社の内部では通用するものの、外部で通用するとは限らないからです。そして、そんな価値基準は、経営者に対する部下からの報告の積み重ねで決まるもので、その中には客観性、公平性が確保されているとは言い難いものもあるはずです。それには本当に気を付けなければなりません。
著名人の多くは、物事をやり抜く意志を示すため、「敵は己の中にあり」と指摘しますが、その己の中に「経営の視野狭窄」という強敵がいることを肝に銘じておきましょう。
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