森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経営者の眼力が問われる試金石」
2022.11.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経営者の眼力が問われる試金石」
一般に机上の論理は、実証実験を経てその有効性が証明されない限り、机上の「空論」に終わってしまいます。しかしそれでも、やらなくても分かるものがあるのは事実で、何でもかんでも絶対にやってみなければならないわけではなく、事前にその是非を見極めることも大事です。
極端な例で言えば、80歳の小柄な老人が白鵬関(現宮城野親方)と相撲を取るとして「やってみないと分からない」というのはあまりにも馬鹿馬鹿しい話です。もちろん白鵬関の勇み足で負ける可能性もないことはありませんが、それを指摘するのはもう屁理屈としか言いようがありません。
特に経営者であれば、やらなくても分かることを見極める能力は極めて重要です。なぜなら、ビジネスに関する貴重な時間とお金を無駄遣いすることになり、その結果、「そんなことも分からないのか」と、経営者として社内外の信用を失うからです。
例えば、外部から一方的に提案されてくるビジネスは実に玉石混交で、中には、「御社にだけ特別のご提案をします」という謳い文句で持ち込まれるものがあります。しかしこれは、すでに多くの他社で断られているものが多く、その時点で無価値なものという答えが出ています。
その際は、具体的なメリットなどをとことん質問して、まがい物であるかどうかを見抜いてください。そして、「やらなくても分かる」は、まさに経営者の眼力が問われる試金石であることを強く認識しましょう。
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