森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経験なくして真の成果なし」

2022.03.24

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経験なくして真の成果なし」
　アメリカ合衆国の国際電信電話会社ITT元会長兼CEOであるハロルド・ジェニーン氏の言葉に、「ビジネスの世界は、すべて2種類のコインで支払われる。すなわち、現金と経験だ。まず経験を取ること。現金はあとでついてくる」があります。

　経験とは、言わば様々なパターン認識です。それを臨機応変に生かすことでその価値が見出されます。特に建設・住宅業種においては、現場ごとに条件が違い、天候などの自然現象が重なれば、作業一つをとっても、その都度最適な手法を選択しなければなりません。それを可能にするのは、専門知識を生かし実証してきた豊富な経験なのです。

　また、ある大企業では入社して10年間は薄給が続きます。しかし、その後は加速度的に給料が上がっていく仕組みになっています。これは年功序列という意味ではなく、10年の間に身につけた経験がもたらす真のビジネススキルを認めて、それを正当に評価した賃金を支払っているのです。

　つまりそれまでは、わずかな現金というコインと、貴重な経験というコインの2つが支払われているのです。そして、その経験というコインは、ビジネススキルだけではなく、様々な価値あるものをもたらしてくれるのです。

まず、成長に伴う精神の充実です。それは、ポジティブ思考に基づくチャレンジ精神も養ってくれるのです。次に、物事を達成するために必要なコミュニケーション能力です。そして、何よりも言葉に終わらない行動力が身に付きます。

　経験を積めば、より志が高くなるものです。そして、同じ言葉を発しても説得力に裏打ちされ、重みが出るというものです。そうした経験の価値を認め、経験なくして真の成果なしという気持ちを強く持ってください。

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「経験なくして真の成果なし」

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