森羅万象から学ぶ人生羅針盤「結論を先に、言葉は簡潔に、話は短く」
2025.05.16
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「結論を先に、言葉は簡潔に、話は短く」
イギリスの偉大なる劇作家シェイクスピアは、「簡潔は知恵の精神(たましい)」と述べています。まさにその通りだと思います。知恵ある人ほど話は短く、非常に分かりやすいからです。
学者やコンサルタントの中には、簡単なことをあえて難しく言って、情報弱者たる素人を煙(けむ)に巻く人がいます。そしてやたら横文字が多いのが特徴的です。もちろん横文字には、以前ご案内した通り日本語の2つ以上の意味が1つの言葉に含まれているケースもあるので決して悪くはありません。
しかし、例えばガバナンスは「監督管理」、リスケは「予定を変更する」でないと分からない人は多いと思います。それほど一般に浸透している横文字ではないからです。それにも拘らずやたら使いたがるのです。
さらに、「結論を先に、言葉は簡潔に」という点では、内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は、報告者に便箋1枚の中に結論を先に書かせ、理由は3つまでに限定して箇条書きにさせたことを以前ご案内しました。この要求に応えられるのは簡潔化能力の高い人でなければできません。
そしてこれは、知識を応用し使いこなせる知恵の持ち主、つまり冒頭に示したとおり、精神(たましい)にまで簡潔の知恵が染みわたった人でこそ実現できるのです。
本当に知恵のある人は、横文字など一切使わずに、日本語の中の簡潔な言葉を用いて、端的に結論を述べることができます。それは語彙力(ボキャブラリー)という知識を、知恵によってパズルを作ることに似ています。
そのためには普段から、「結論を先に、言葉は簡潔に、話は短く」を心がけていれば、知恵の精神(たましい)が光り輝くことを忘れないでください。
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