森羅万象から学ぶ人生羅針盤「継続性の実現を評価する」
2022.03.29
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「継続性の実現を評価する」
フランスの作家ジュール・ルナールの言葉に、「15分間英雄であるよりも1週間立派な人間であるほうが難しい」があります。苦痛に感じることでも、ごく短時間なら我慢してやれるものですが、人に認められなくても、長期間にわたって陰ながら継続することは非常に難しいものです。
例えば、ヘルプで他の部署の作業を短期間だけ手伝う場合、門外漢が意外な成果を上げることがあります。なぜなら、限られた期間と割り切って臨むので、集中力が高まり、まぐれ当たり的に高いパフォーマンスを発揮するからです。
家庭でも、体調を崩した奥様の代わりに旦那様が料理や洗濯をすると、意外にテキパキできてしまうのに似ています。
しかし、それはどこまでいってもまぐれ当たりであることを忘れてはダメです。それにも拘わらず「あんなの簡単だよ」といって他の部署の仕事をナメてかかったり、自分にできない仕事などないと驕ったりしてはいけません。特に、「家事なんて楽なものだ」などと錯覚するなどもってのほかです。
そもそも、人間の脳の集中力は、短い時間しか持続できないものです。それを踏まえて考えれば、長い期間にわたって同じことを継続するためには、間違いなく陰ながら努力しているのです。
例えば、段取り八分を実践したり、優先順位や劣後順位を決め実行したり、最高のパフォーマンスを達成するために体調や環境を整えたりと、様々な工夫をしているものです。
どんな単純なことでも、レベルを一定に保ち、毎日続けることは極めて優れた能力なのです。だから、その道のプロは素晴らしいのです。家事に何年、何十年も携わり、家を守っている奥様も含めて、継続性を実現している立派な人を正当に評価することの重要性をしっかり認識しましょう。
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