森羅万象から学ぶ人生羅針盤「美しい挨拶を心掛ける」

2021.05.20

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「美しい挨拶を心掛ける」
　ベストセラー『人を動かす』でも知られるアメリカの作家デール・カーネギー氏は、「人に好感を持たれたければ、誰に対しても挨拶をすることだ。挨拶ほど簡単でたやすいコミュニケーション方法はない」と述べています。

　カーネギー氏だけでなく、多くの偉人、著名人が、異口同音に、挨拶の重要性を指摘しています。
コミュニケーションの要は、間違いなく挨拶です。「おはようございます」をはじめ、誰もが口にする挨拶によってはじめて、お互いの心の扉が開かれ、人と人とのつながりが構築されるのです。

　しかし、世の中には、やたら自尊心が強く、「自分から挨拶したら、相手に見下されるのではないか」と、勘違いしている人がいます。また、挨拶自体が無駄だとする人もいますが、それでは、周囲の人から、敬遠どころか無視されてしまうでしょう。極めて残念なことです。

　そして、ここで重要なのが、カーネギー氏の言葉にあるように、誰に対しても挨拶しなければいけないということです。
例えば、力のある人にだけに挨拶する姿には、その打算的な人間性がそのまま表れてしまい、周囲の人も決して快くは思ってくれません。

しかし、分け隔てなく挨拶する姿には、多くの人が高い評価を寄せてくれます。
　なぜなら、そんな挨拶する姿は美しいからです。その美しさは、内面から自然と滲み出てくるものであり、人としての豊かさが表されているのです。

挨拶の重要性を誰よりも認識している人は、お客さまを訪問した際でも、社長や役職者、担当者は言うに及ばず、その会社に勤務するアルバイトにも、率先して挨拶しています。
分け隔てない美しい挨拶を心掛けることで、ビジネスは言うに及ばず、あらゆる人間関係は良好となり、人生も実りあるものになるのです。