森羅万象から学ぶ人生羅針盤「美しい明月と爽やかな清風」
2024.07.05
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「美しい明月と爽やかな清風」
仏語(ぶつご)に「清風明月を拂(はら)い、明月清風を拂う」があります。良きもの同士がお互いを助け合いその良さをさらに際立たせるという意味です。
これはビジネスシーンにおいて、上司、部下、同僚が、それぞれの長所をもって他のメンバーの弱点を補強し合い、仕事の成果だけでなく良き人間関係の絆を深めるものです。
これは、部下を育てることが自分を育てることに通じるという意味もあります。なぜなら上司と部下は立場が違うだけで、必ずしも能力差があるとは限らず、それぞれの欠点をそれぞれの長所で補うことが理想的な関係だからです。
その根本には信頼が必要です。「私の部下は優秀で信頼に値する。大いにチャンスを与えよう」「自分の上司は誠実で真摯であり公平に評価してくれるので信頼できる人物だ。この人の役に立ちたい」という下地があるからこそ、お互いが生かし合えるのです。
そんな信頼があるからこそ、清風であり明月なのです。これは親子関係にも言えるでしょう。子供は親から教えられるばかりではなく、親も子供から教えられ、大きな気付きを得て人間として成長していくのです。
一歩下がって考えてみれば、上司や先輩は部下や後輩よりも早く入社した事実があるに過ぎず、一日の長(いちじつのちょう)はあるかもしれませんが、その才能やポテンシャルは、部下や後輩の方があるかもしれません。
そう考えれば能力の差など、ほんの少しなのです。それを優先的に考えお互いを認め助け合えば、何よりも美しい明月と、この上なく爽やかな清風になれることを強く認識してください。
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