森羅万象から学ぶ人生羅針盤「脳内インデックス」をつくる

2023.06.28

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「脳内インデックス」をつくる
　少し前に、暗記の重要性をご案内しました。内閣総理大臣を務めた田中角栄氏は、暗記によって眠っている脳の「モーター」を回転させ、潜在能力を活性化させると説いています。また、丸暗記までに達すれば、「守破離」を呼び起こすともご説明しています。

　しかし、「言うは易く行うは難し」で、私のような経営者になりますと、社内の決裁書類には目を通し、さらに参考資料となるチラシやパンフレット、またビジネス関連書籍など、読まなければならないものに溢れているのが現状です。

　それでも、どんなに忙しくても、チラシやパンフレット、ビジネス関連書籍に、いわゆる“目を通す”ことだけは実行しています。しかし、その時には詳細な内容までは記憶できないものでも、自分の記憶の片隅にあるインデックス（索引）にだけは登録しています。

　これを繰り返していると、「あれ？　○○って確か最近目を通した本に載っていたフレーズだよな」と、不思議と頭に浮かんでくるものです。そしてその時に、再度その本や資料を熟読し、詳細を確認することで、疑問が解消されるだけでなく、ビジネスチャンスに結びつくことが往々にしてあります。

　ちなみに、弁護士はこの手法の活用者の第一人者といっても過言ではないでしょう。色々な相談をしている時に「先生。それは何という法律です？」というと「民法○○条の第□号です」と答え、その詳細については、傍らの六法全書やパソコン、タブレットを操作して説明してくれます。

　多忙で暗記の実行が難しくとも、絶対に「脳内インデックス」をつくることだけは実行しましょう。その気付きが前述のように、ビジネスチャンスに結びつくことを忘れないでください。