森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自ら厳しさの海に飛び込む」
2022.12.23
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自ら厳しさの海に飛び込む」
『論語』のなかに「君子に三変あり。これを望めば儼然(げんぜん)たり、これに即(つ)けば温なり、其の言を聴けば厲(はげ)し」があります。
立派な人というのは、遠くから眺めるとまるで名月のように厳かな雰囲気を醸し出しています。そして、そのお話を聴こうと近づいていけば、まるで講話や説法をしてくれるように親切に接してくれます。
しかし、その言葉の内容は、物事の本質を突いた常に厳しいものであるのです。さらにもし、そんな君子に弟子入りしたとなると、もっと厳しい指導を受けることになります。なぜなら、弟子である以上、一人前にして自立させなければならないため、当然ながら厳しく指導するからです。
厳しい指導とは、決していじめではありません。もちろん、世の中には「こいつは将来、ひょっとしたら自分を追い抜き、立場が逆転するかもしれない。そうなる前に潰しておこう」として、いじめやパワハラ、モラハラを繰り返す人も必ずいます。
しかし、少なくとも他人から君子と呼ばれるような、能力的にも人格的にみても、誰もが立派であるという人は、決していじめやパワハラ、モラハラをするはずがありません。
むしろその厳しさは、その人の素質を見抜いて、「少しでも早く一人前にしてやるために人一倍の努力をさせよう」という愛情の裏返しに他ならないのです。
そしてもし、自分が少しでも早く一人前になりたければ、「この人について行こう」と決めた人に自分から進んで食らいつき、厳しさの海に飛び込んでこそ、誰よりも優れた人物になり得ることを忘れないでください。
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