森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分で考える重要性」
2025.06.13
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分で考える重要性」
子供のころ時代劇を見ていて、「(武士などが読んでいる)書物の字が大きいなあ(1文字が約1センチ四方)。その割に書物は薄いなあ」と素朴な疑問を抱いていました。
『論語』などのような古典は、何巻にも分かれているのでしょう。この文字の大きさでは、現在のように大事なことを1冊にまとめるのは無理なはずです。
要するに現代と昔を比較して、書物1冊当たりから得られる情報量が圧倒的に少ないのです。そのため昔の書物は、例えば四書五経すべてを蔵書するには膨大なスペースが必要だったはずです。
これに関連して、『易経』のなかに「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」という孔子の言葉が収められています。言葉だけからある人の考えを知るのはとても難しいから注意せよという戒めです(故事成語を知る辞典より抜粋・要約)。
これらから考えられる重要なことは、薄い1冊にまとめられた古典の一部をヒントに、大事なことは自分で考えることがとても重要であるという示唆です。
過去の偉人賢人、先人先哲は、例えこうしたエッセンスの一部しか知ることができなくても、自分で考える重要性に気付いていました。そのため、知り得た範囲をヒントにまったく新しい発見をすることができたのです。
ところが最近は、自分で考えることなく、何でもネットの答えを鵜呑みにし、あまつさえAIを使って新しい答えを作り出すのが悪癖になっています。改めて、自分で考えることがいかに重要であるかに気付いて実践してください。
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