森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の欠点は他人の10倍」
2021.03.06
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の欠点は他人の10倍」
「人の一寸我が一尺」ということわざがあります。一尺は一寸の10倍の長さで、他人の小さな欠点は気になるくせに、自分の大きな欠点は見落としてしまうという意味です。
まさに、自分の方が他人より優れていると錯覚しているために、起こることなのです。
これに関連して、以前、「うぬぼれとメタ認知」として、昭和の名人と謳われた落語家・古今亭志ん生師匠の、以下の有名な言葉をご案内しております。
「他人の芸に関して、この人は、自分よりちょっと劣っていると思ったら、大抵実力は同じぐらいである。この人は、自分とどっこいどっこいだなと思ったら、相手のほうが少し上で、自分より確実に上手いと思ったら、相当の差がある」
こうした認識のずれが、自分の欠点を見えなくしているのです。
自分の欠点を知るには、他人を尊重することからスタートします。
決して、人を見下すことなく、自分本位な意見を述べたり、行動をとったりせず、相手の立場に立って物事を考えましょう。
そして、協調性を重視し、他人との関わりを考えながら行動します。そうすることで、良い意味で他人との比較ができ、自分自身の欠点を知り、見つめることができるようになるのです。
世間の人は、人様の欠点が余程ひどいものでない限り、それを指摘してくれません。そのため、自分の欠点に気付かないままでいることが多いのです。
そして、自分のことを棚に上げ、他人の欠点ばかりをあげつらっていては、人間関係が崩壊するのも、時間の問題です。
そうならないように、自分の欠点は、他人の欠点の10倍の大きさがあると思い、謙虚になりましょう。その姿勢は、必ず評価され、よい人間関係の構築が約束されるのです。
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