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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の目で価値を決める」
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森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の目で価値を決める」

2025.09.06

森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の目で価値を決める」

 落語に『はてなの茶碗』もしくは『茶金(ちゃきん)』(タイトルは違いますが同じ噺〈はなし〉です)という話があります。舞台は京都で、そこで商売をしている茶道具屋の金兵衛さんという人が主人公です。

 この人は大変な目利きで、茶碗などを鑑定するときに心に引っかかるものがあると、「はてな?」と首を傾(かし)げるのです。しかも1回傾げるだけで鑑定額が百両値上がるといわれる名人です。そのため2回首を傾げれば2百両、3回傾げれば3百両と、茶碗の値段が上がるわけです。

 そんな金兵衛さんが茶店でお茶を飲んでいたら、どこにでもある安物の湯吞み茶碗を持ってあちこち見つめ、何回も首を傾げたのです。その様子を見ていた男が、「あの茶碗はきっと値打ちがあるに違いない」と思ったのです。

 実は金兵衛さんはその時、湯吞み茶碗からやたらお茶が漏れるので、その原因を探っていたものの、原因が特定できずにいたため、「はてな?」と首を傾げていたのです。つまりその湯吞み茶碗はただのひび割れた安物に過ぎなかったのです。

 しかし、このうわさを聞き付けたあるお公家さんが「麿(まろ)もその茶碗を見たい」と言い、やはり原因が分からなかったため、はてなの茶碗というお墨付きを与えてしまいました。

 さらに帝(みかど=天皇陛下)も「朕(ちん)もその茶碗を見たい」と言いだし、ついには帝の箱書きがついてしまい、最終的に二束三文のひび割れた茶碗が、当代一の名品になってしまうのです。

 ここで思い出されるのが、フランスのことわざ「物の値打ちは、人がそう見せかけた値打ちにすぎない」です。

物の価値は使用価値(自分が使って満足する)が重要です。はてなの茶碗などは、ただの交換価値(市場での売り買いが価値を決める)しかありません。やはり自分の目で見て決めた価値を大事にしてください。

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