森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の言葉に言い換える」
2021.05.14
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分の言葉に言い換える」
古代ギリシャの哲学者ゼノンの言葉に、「自然は我々に耳を2つと舌を1つ与えているが、それはもっとよく聞いて、余計にしゃべらないためである」があります。つまり、しゃべるよりも、聞く方が重要なのです。
これに関連して、以前に、話し上手は聞き上手であることや、ヒアリングは最も基本的なビジネススキルであることについてご案内しています。
商談の3原則といわれるHPCでも、Hearing(聞く)は85%、Proposal(提案する)は10%、Closing(契約する)は5%という配分で重要度が示されているように、聞くことは極めて重要なのです。
書物、ネット上には、聞き上手になるためのテクニックが、たくさん公開されていますが、その中でも、特に重要なのが、相手の言葉を自分の言葉に言い換える能力を磨くことだと思います。
それは、聞き取った話の内容を、「つまり、こういうことですね」と、自分なりに要約し説明することで、「あなたのお話を、このように理解しています」と、相手に確認の意思を伝えることになるからです。
これを実践すれば、確実に信用度がアップします。
表情もなく聞いていたり、ただ相槌を打っていたりするだけでは、相手に、自分が理解しているのかどうかを、伝えることができません。
相手も、「この人、本当に自分の話を分かっているのだろうか」と、不安になることもありますが、自分の言葉に言い換えることで、それを解消するのです。
これには、当然ながら、その前提として、優れた聞く能力、真摯な聞く姿勢が求められます。
しかし、聞く能力、姿勢を身につけ、簡潔な表現で、できるだけ言葉数も少なく要約して言い換えることができれば、相手にとっても極めて聞きやすくなり、確認もスムーズであるため、健全かつ有効なコミュニケーションが成立するのです。ぜひ、よく聞いて、適切な自分の言葉に言い換えてください。
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