森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を悪人としない」
2021.11.22
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分を悪人としない」
『堕落論』『白痴』『桜の森の満開の下』などの作品で知られる作家・エッセイストの坂口安吾氏は、『私は海をだきしめていたい』という短編小説のなかで、「私は悪人です、と言うのは、私は善人ですと、言うことよりもずるい」(原文のまま)と述べています。
これに関連して、ある心理学者は、「自分のことを性格が悪いと堂々と言う女性は、本当に性格が悪い」と指摘しています。「私、人の気持ちが分からないから」「子供が大嫌いだから」というのは、そうしたネガティブな部分を改める気持ちなどさらさらなく、それどころか周囲に対して、そんな自分を受け入れろと宣言しているのです。要するに、自分の人間的な弱さをさらけ出して、一切省みようとしないところが、善人面するよりも質が悪く、本当にずるいのです。
しかし、そうした性格を改善しなければ、誰にも認められないでしょう。
それには、まず、開き直ることを止めましょう。感情的になって、後先考えずに、どうでもいいと投げやりに行動すれば、物事を悪化させるだけです。
そして、どんなことでも面倒くさいと思わないようにします。ビジネスの世界はおろか、世の中すべてのことで、面倒くさくないことなどないからです。それを怠っていては、自分を悪人とすることで逃げ癖がついてしまい、困難なことに直面しても何も克服することはできません。
常にポジティブで堂々としていれば、様々な不安は払拭されるというものです。そうすれば、他人に目を向けることができ、思いやりが生まれて、自分を悪人とする意識が消え去ります。そして、人格の向上が図れ、人生が豊かになる手応えを実感してください。
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