森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分磨きは一生の計画」
2021.06.08
森羅万象から学ぶ人生羅針盤「自分磨きは一生の計画」
中国の書物『管子』の中に出てくる有名な言葉に、「一年の計は穀を樹うる(ううる)に如く(しく)は莫く(なく)、十年の計は木を樹うるに如くは莫く、終身の計は人を樹うるに如くは莫し」があります。
「一年計画で物事を考えるならば、穀物を植えることが最良である。十年計画なら、果実が成る木を植えることがベストである。しかし、一生の計画なら、人を育てることに勝るものはない」という意味です。
確かに、ビジネスに必要な人材も、自分の子供も、一人前にするのに長い時間を要しますが、一生をかけるには、自分自身の人生の時間とのずれが生じます。
つまり、ここでいう「人を育てる」は、ビジネスにおける人材育成や、子供の教育ではなく、自分自身を育てるという意味です。
そう考えれば、「人を樹うる」という言葉に、最もしっくり当てはまるようです。自分自身という木を育てるのは、言うまでもなく自分自身であり、自分の一生をかけなければ、できないことだからです。
これに関連して、以前「一生学んでいく幸せ」として、「習うは一生」ということわざや、脳の神経細胞は年齢にかかわらず増え続けていること、学ぶ喜びを一生噛みしめていくことは実に幸せであることをご案内しました。
自分を磨くことは、まさに一生の計画なのです。定年退職などにより、仕事で自分を磨くことができなくなってしまったら、読書をはじめ、趣味や社会奉仕活動を生かして研鑽することでも、大いに意味があります。
そして、自分という木の幹をより太くし、枝葉を大きく広げて、豊かに葉をつけ、大いなる人生の実りを得るようにしましょう。
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